GoogleのCo-Scientistをビジネス用に変換してみた話

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少し古いですが、下記の記事に興味があったので、ビジネス用に変換してみました。(Ver2版)
https://research.google/blog/accelerating-scientific-breakthroughs-with-an-ai-co-scientist/

最初にチャットボットに落とし込むことも考えたのですが、チャットボットだと比較的コードに頼らず、プロンプト中心の設計になってしまうので、今回はPythonコードで書きたいと思い、Googleコラボで実装してみました。

なぜ Co-Scientist をビジネスに応用しようと思ったのか

以前、Google が発表した “Co-Scientist” という研究支援モデルがあった。
記事を読んだ瞬間に思ったのは、「これ、ビジネスやいろんな分野に使えるかも」ということだった。

なぜなら Co-Scientist がやっているのは、問題を分解し、仮説を大量に生成し、それらを評価して改善するというサイクルだからだ。

これはまさに 新規事業・マーケ戦略・プロダクト改善など、ビジネスの意思決定そのものと同じ構造を持っているのではと。

研究者向けの高度なフレームワークを、もし“ビジネス用の意思決定エンジン”として使えるなら、日々の施策決定が高速化されるし、主観や思い込みを減らした客観的な判断ができる。

しかも、Co-Scientist のように「生成 → 批評 → 採点 → 改善」までが自動で回るなら、人間は戦略判断に集中できる。

こうした直感から、「研究モデルをそのままビジネス用に転換したらどうなるか?」というテーマのプロジェクトを始めることにした。

Co-Scientist とは?Google が提案した「仮説発見マシン」

Co-Scientist は、Google の研究チームが発表した AIによる自動科学研究支援システムだ。
大きく言うと、以下の4つを自動化する。

仮説生成
仮説の批評・改善点抽出
評価(スコアリング)
改善した仮説の再生成(反復)

このループを数ラウンド回すことで、研究テーマに対してより質の高い仮説を創出していく。
論文では、実験データや既存論文のレビューを踏まえて仮説を強化するプロセスもあった。

要するに、「科学研究における頭脳労働」をAI化したような仕組みだ。
科学者の右腕になるようなモデルなのだが、このプロセスがあまりに“ビジネスの意思決定”に似ている。そこへ着目したわけだ。

R&Dとは?ビジネス成長の基盤となる「研究と開発」

ここで一度、R&Dという言葉を整理しておく。

R&D(Research and Development)とは、Research(研究)=問題を見つけ、仮説を立て、検証する
Development(開発)=得られた知見を価値ある商品・サービスに落とし込む
という2段階のプロセスのこと。

本来は製薬や工学で使われる専門用語だが、ビジネスでも「競争に勝つための源泉」になる。

今回実験としてあてた、いわゆるコーヒープロジェクトで言えば、
低温長時間焙煎は香気を保持するのか?
急冷はどれだけ香りの揮発を防ぐか?
保存条件は味にどう映るか?

こうした仮説を立てて検証するのが Research。

その結果得られた知見を、商品設計・施策・ブランドに落とし込むのが Development。

GoogleのCo-Scientistの面白い点は、このR部分(Research)をほぼAIが肩代わりしてくれるところにある。

R&D専用の仕組みを、なぜビジネスに転用できるのか

ビジネスには数字があり、人の意思決定があり、課題の構造化があり、優先順位があるとのこと。
これらはすべて仮説思考で動いているのではないか。

なぜ売上が上がらないのか?
何を改善すべきか?
どの施策が最も効くか?
実施する価値があるか?

つまりビジネスでも、
「仮説の質 × 仮説量 × 評価」 が成果を決めてしまうのだろう。

これってまさに、Co-Scientist のアルゴリズムそのものである。

研究とビジネスは一見別世界に見えるが、根本の構造は同じだろう。

そこで「ビジネス版 Co-Scientist」を目指し、売上UP、事業戦略、プロダクト改善などに使えるように変換を開始した。

ちなみに私はアート系を生業にしているので、ビジネスマンではない。
ただ、生成AIのおかげで、自分に無い知識を補えることができる。

そこで、 今回はAIを使って、いろいろ実装&実験してみた。

研究アルゴリズムをビジネス版に変換するために工夫した点

研究用のスコア項目は「Novelty(新規性)」「Reproducibility(再現性)」などだが、ビジネスにそのままは使えない。
そこでアルゴリズムを翻訳する必要があった。

◎ R&D → Biz への変換例

研究用 → ビジネス用
Novelty → 差別化・話題性
Effect → 売上インパクト(CVR/AOV/LTV)
CostTime → 実行コスト・スピード
Compliance → リスク・安全性

さらに、Biz側の施策には以下のスコアリングを追加した。

ROI(投資対効果)
Feasibility(実現可能性)
Speed(成果までの時間)
Risk(安全性)
Differentiation(差別化)

これらを自動採点し、
「最も売上に効く施策」 と
「最も価値のあるR&D仮説」
を毎ラウンドで選び直す。

まさに「ビジネス仮説の進化実験」みたいな仕組みだ。

Google Colab で実装してみた アイデア生成→批評→採点→レポート自動化

実際に、Google Colab 上でビジネス版 Co-Scientist を構築した。

OpenAI API で
アイデア生成(仮説)

別モデルで
批評(pros/cons)

さらに別プロンプトで
数値スコア化

新規性を独自計算

TOP案だけを次のラウンドに送る

最後は
経営会議向けレポートを自動生成

つまり、「戦略コンサルの思考ループ」をそのまま自動化した装置が完成した。

今回テストとして「焙煎コーヒー豆EC 月商100万円」をテーマに回したところ、
ビジネス視点の施策(試飲セット、SNS攻略、香気保持を武器にした品質訴求)と、
R&D視点(低温長時間焙煎、急冷技術など)がきれいにつながり、
技術 × マーケ × 数字 の統合レポートが生成された。

おわりに AIの「研究力」をビジネスに落とす

Google の Co-Scientist は本来、研究者のための仕組みだ。
しかし、このアルゴリズムをビジネス用に変換してみると、
「仮説を量産し、評価し、改善する」というAIの強みが、戦略策定そのものに転用できることが分かった。

施策を速く作れる
客観的に評価できる
経営判断の精度が上がる
計画書まで自動生成される

つまり、ビジネス版 Co-Scientist(Co-Innovator)は「AIが経営企画の右腕になる」を示すプロトタイプでもある。

人間が直感と経験で判断していた領域を、AIが“論理的・網羅的”にサポートする時代が、もう始まっている。

最後に今回の実験で得たレポートを記します。
レポートの内容はいくらでも長文で詳しく書けるのですが、あまり長くても読みづらいので、3000文字位でまとめてあります。
さらに詳しくしたい場合はコードの中身を改善すればいいだけの話で、比較的成果の出たレポートだと思っています。

ぜひご覧ください。

※ このシステムに興味のある方はメールにてお問い合わせください。コードをお知らせします。

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今回 出力されたレポート

● 入力データ

“低温長時間焙煎で香気を7日保持する方法を確立”,
“焙煎コーヒー豆ECで初年度月商100万円ライン到達”

● 出力データ

# 1) 今回のプロジェクトの狙い

## コーヒー市場・EC市場の背景

近年、コーヒー市場は急速に成長を遂げており、特にEC市場においてはその成長が顕著です。日本国内のコーヒー市場規模は約1兆円を超え、年率3〜5%の成長が見込まれています。特に、スペシャリティコーヒーや焙煎豆の需要が高まっており、消費者は品質や香りに対する意識が高まっています。EC市場においても、コーヒー豆のオンライン販売は急増しており、利便性や多様な選択肢が消費者に支持されています。

## 香気保持技術がなぜ重要か

香気保持技術は、コーヒーの品質を維持するための重要な要素です。消費者は新鮮で香り高いコーヒーを求めており、焙煎後の香気がどれだけ保持されるかが、購入意欲に大きく影響します。特に、低温長時間焙煎技術を用いることで、香気成分の分解を抑えることができれば、他社との差別化要因となり、ブランドの価値を高めることができます。

## 「月商100万円ライン到達」という事業目標

初年度の月商100万円ライン到達は、事業の健全性を示す重要な指標です。この目標を達成するためには、月間販売数や平均単価、粗利率を考慮する必要があります。例えば、平均単価が1,500円の場合、月間で約667個のコーヒー豆を販売する必要があります。さらに、固定費や変動費との関係を考慮し、持続可能なビジネスモデルを構築することが求められます。

# 2) R&D仮説の詳細整理と優先順位

## 各仮説の整理

### 1. 低温長時間焙煎が香気成分の分解を抑える
– **狙い**: 香気成分の分解を抑え、焙煎後の香りを長持ちさせる。
– **メカニズム**: 低温での焙煎により、熱による化学反応を抑制し、香気成分の安定性を向上させる。
– **想定効果**: 香気スコアが20%向上し、保持日数が7日以上になる可能性。
– **実験難易度・必要な設備**: 専用の焙煎機が必要で、実験には高い技術が求められる。
– **主なリスク**: 再現性の確保が難しい可能性があり、コストが高くなるリスクも。

### 2. 焙煎後の急冷が香気保持に寄与する
– **狙い**: 焙煎後の急冷により、香気成分の揮発を防ぐ。
– **メカニズム**: 急冷によって、焙煎中に生成された香気成分が外部に逃げるのを防ぐ。
– **想定効果**: 香気保持日数が5日から7日へと延長される可能性。
– **実験難易度・必要な設備**: 急冷装置が必要で、比較的実験は容易。
– **主なリスク**: 設備投資が必要で、急冷の効果が期待通りでない場合のリスク。

### 3. 焙煎豆の保存方法が香気保持に影響を与える
– **狙い**: 保存方法を最適化することで、香気を長持ちさせる。
– **メカニズム**: 密閉容器や温度管理により、外部要因から香気を守る。
– **想定効果**: 香気保持日数が3日から5日へと延長される可能性。
– **実験難易度・必要な設備**: 比較的簡単に実施可能で、特別な設備は不要。
– **主なリスク**: 保存方法の効果が限定的である可能性。

## 優先順位

RD_TotalやRD_Noveltyのスコアを考慮すると、最も優先すべき仮説は「低温長時間焙煎が香気成分の分解を抑える」です。この仮説は、香気保持技術の根幹を成すものであり、他の仮説に比べて新規性が高く、実現できれば大きな競争優位をもたらす可能性があります。

# 3) 事業側施策(Biz)の詳細整理と優先順位

## 各施策の整理

### 1. SNSキャンペーンでフォトコンテストを実施
– **ターゲット**: ライトユーザーからミドルユーザー。
– **チャネル**: Instagram、TwitterなどのSNS。
– **オファー内容**: 賞品として焙煎コーヒー豆を提供。
– **KPI**: CVR、CTRの向上。

### 2. 焙煎コーヒー豆の試飲セットを販売
– **ターゲット**: ミドルユーザー、マニアユーザー。
– **チャネル**: 自社ECサイト。
– **オファー内容**: 試飲セットを特別価格で提供。
– **KPI**: AOV、LTVの向上。

### 3. インフルエンサーとのコラボレーション
– **ターゲット**: 若年層から中高年層。
– **チャネル**: YouTube、Instagram。
– **オファー内容**: インフルエンサーによる製品レビュー。
– **KPI**: CVR、CTRの向上。

## 優先順位

Biz_TotalやBiz_Noveltyを考慮すると、最も効果的な施策は「焙煎コーヒー豆の試飲セットを販売」です。この施策は、消費者に直接製品を体験してもらうことで、購入意欲を高める効果が期待でき、月商100万円ライン達成に直結する可能性があります。

# 4) R&DとBizをどう接続するか(統合ストーリー)

R&Dの成果である香気保持技術は、具体的に「低温長時間焙煎」を用いた焙煎コーヒー豆として商品化されます。この商品は、消費者に新鮮で香り高いコーヒー体験を提供し、他社製品との差別化を図ります。さらに、SNSキャンペーンや試飲セット販売などのBiz施策と連携することで、消費者の「選ぶ理由」を強化します。

具体的には、香気保持技術を駆使した焙煎豆を試飲セットとして提供し、消費者にその品質を体験してもらうことで、購入意欲を高めます。また、インフルエンサーとのコラボレーションを通じて、ブランドの認知度を向上させ、口コミ効果を狙います。このように、技術から商品、顧客体験、売上へとつながる流れを構築することが重要です。

# 5) 数字で見る「月商100万円ライン」達成シナリオ

月商100万円を達成するためには、以下のような仮定を立てます。

– **平均単価**: 1,500円
– **必要な月間販売数**: 約667個
– **粗利率**: 50%

この場合、CVRやAOVを向上させる施策が必要です。例えば、試飲セット販売によりAOVを1,800円に引き上げることができれば、必要な販売数は556個に減少します。また、SNSキャンペーンによりCVRを0.3ポイント向上させることができれば、より多くの消費者にリーチできるでしょう。

# 6) 直近4週間で着手すべきアクション

1. **アクション内容**: SNSキャンペーンの企画立案
– **担当者イメージ**: マーケティング担当
– **期限**: 2週間以内
– **フォーカスするKPI**: CTR
– **期待する変化**: 問い合わせ数+20%

2. **アクション内容**: 試飲セットの製品開発
– **担当者イメージ**: R&D担当
– **期限**: 3週間以内
– **フォーカスするKPI**: AOV
– **期待する変化**: 試飲セットの販売数50件以上

3. **アクション内容**: インフルエンサーとの接触
– **担当者イメージ**: マーケティング担当
– **期限**: 1週間以内
– **フォーカスするKPI**: CVR
– **期待する変化**: フォロワー数+10%

# 7) 主なリスクと代替案

## 技術寄りリスク
– **リスク**: 実験がうまく進まない、設備制約がある。
– **緩和策**: 代替設備の検討や、外部の専門家との連携を強化する。

## ビジネス寄りリスク
– **リスク**: 集客できない、価格競争に巻き込まれる。
– **ピボット案**: 価格以外の価値(品質や体験)を訴求するマーケティング戦略にシフトする。

# 8) 最後のまとめ

成功のために特に重要な条件は以下の3点です。

1. **香気保持技術の確立**: 競争優位を築くために、低温長時間焙煎技術を確立すること。
2. **顧客体験の向上**: 試飲セットやSNSキャンペーンを通じて、消費者に直接製品を体験してもらうこと。
3. **マーケティング戦略の強化**: インフルエンサーとのコラボレーションやSNSを活用したプロモーションを行い、ブランド認知度を向上させること。

この3つを守れば、月商100万円ラインが現実味を帯びるでしょう。経営層や投資家にとっては、これらの要素に投資し、優先的に取り組むことで、持続可能な成長を実現できることが明確に示されるはずです。

以上、出力されたレポートでした。

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