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マスターズで勝つにはドローヒッターとフェードヒッターのどちらが有利かを AI に聞いてみました
今年2025年のマスターズはローリー・マキロイ選手が勝利を収め、グランドスラムの仲間入りを果たしました。
毎年同じコース、ジョージア州オーガスタナショナルGCで行われるマスターズ。
ここでは、かつてドローボールヒッターが有利と言われた時期がありました。
今回はこの
ドロー
フェードのどちらが有利かを最新のAIに聞いてみました。
使用したAIは
chatGPT o3
google Gemini
有名な2つのモデル(2025年4月現在)で、それぞれdeepRsearchで調べてもらいました。
かつてのグランドスラマーの方達はどんな持ち玉なのか
かつてこのマスターズでグランドスラムを達成した人は6人(2025年も入れて)。
彼らの持ち玉はこちら。
ジーン・サラゼン
• 持ち球:不明
• 補足情報:1930年代の選手で、詳細な情報は確認できませんでした。
ベン・ホーガン
• 持ち球:フェード
• 補足情報:「ホーガン・フェード」として知られ、フェードを得意としていました。
ゲーリー・プレーヤー
• 持ち球:ドロー
• 補足情報:「フェードは好きではない」と公言しており、ドローを好んでいました。
ジャック・ニクラス
• 持ち球:フェード
• 補足情報:キャリアを通じてフェードを持ち球としていました。
タイガー・ウッズ
• 持ち球:フェード
• 補足情報:初期はドローを多用していましたが、現在はフェードを主に使用しています。
ローリー・マキロイ
• 持ち球:ドロー
• 補足情報:ドローを持ち球としていますが、状況に応じてフェードも使い分けています。
「オーガスタはドロー有利」という定説は今も通用するのか?
Gemini deepRsearch と ChatGPT deepRsearch の最新レポート、さらに 2025 年大会までの実績を合わせて検証しました。
AI が描く全体像
Gemini ─ ホール形状から ドロー有利 7 : フェード有利 4 と算定。ただし高速グリーンではフェードが3パット率を 1.3%下げると数値化。
ChatGPT ─ 過去10大会で フェード系 8 勝、ドロー系 2 勝 と実績重視。
両者とも「片側だけでは勝てない、逆球を使う柔軟性が鍵」と結論。
過去11大会の優勝傾向
2015〜2025 年の優勝内訳はフェード系6、パワーフェード2、ドロー系2、両刀1。
最新 2025 年は ロリー・マキロイ がプレーオフを制しキャリア・グランドスラム達成。高弾道ドローを軸に要所でフェードを織り交ぜて栄冠を掴みました。
ホール別“得点パターン”
ドローが光る フェードが安心
2 / 10 / 13 番で左ドッグをショートカット
1 / 11 / 15 / 18 番で池・林を回避
Gemini は「13 番延長でドローのリスク増、17 番ツリー撤去でフェード障害減」と分析。ChatGPT も「コース改修が勢力図を揺らす」と指摘。
スタイル別“勝ちパターン”
ドロー派 – パー5 爆発(ガルシア −7、リード −13)が勝因。
フェード派 – GIR&FWキープで大崩れせず逃げ切り(ジョンソン GIR 83%、シェフラー同傾向)。
二刀流 – マキロイやウッズ型。局面に応じ球筋を変えられる選手が最も安定。
AI 推奨ロードマップ
ティーショットは持ち球で安全優先 – 無理な逆球は OB リスク大。
逆球の“必須3シーン”だけ仕込む – 13 番ドロー、18 番フェードなど。
弾道を数値管理 – 高さ・スピンを測り、風速5 m/s超ならピーク高+5 m。
天候で球筋を切り替え – 硬いグリーン=フェード、雨=ドローで転がし攻め。
結論
ここ十数年でドライバーは大型化し、ボールは多層構造によって低スピン・高初速が当たり前になりました。
その結果、かつてドローがもたらしていた「ランで30ヤード伸ばせる」という絶対的な飛距離優位は影を潜め、パワーフェードでも 300 ヤード超が普通に計測される時代へとシフトしています。
GeminiもChatGPTも「純粋な飛距離差はもはや勝敗を決める主要因ではない」と明言しており、テクノロジーの進歩が“球筋格差”を事実上フラットにしたことを示しています。
では何が勝敗を分けるのか。
両AIが強調するキーワードは 「対応力」 です。
オーガスタは毎年ティーボックスやバンカー位置が数ヤード単位で改修され、硬さを調整するグリーンは朝と午後で別物になります。
さらに吹き上げる谷風と林に遮られる上空風が交錯し、同じホールでも時間帯によって球が 10 ヤード以上揺さぶられるのは珍しくありません。
固定された持ち球だけでは、こうした変化に合わせて弾道の“高さ・曲げ幅・スピン量”を最適化することが難しいのです。
実際、過去10年の優勝スピーチを遡ると、ジョン・ラームは「風を見てピーク高を上げた」、ダスティン・ジョンソンは「ライ角を変えてスピン量を抑えた」、セルヒオ・ガルシアは「普段は打たないフェードで池を迂回した」と口をそろえて語っています。
つまり、瞬間的にゲームプランを微修正し、必要なら“逆球”までも躊躇なく選択できる柔軟性こそが、グリーンジャケットへ最短距離を描く能力なのです。
そしてその対応力を支えるのは、単なる技術だけではありません。
AI が指摘するように「弾道を数値で把握するデータリテラシー」と「状況を俯瞰して最適解を選ぶ判断スピード」こそが重要です。
トラックマンでピーク高とスピンを把握し、キャディとピン位置・風向・硬さを秒速で共有する――この情報処理力がなければ、クラブとボールの性能を引き出すことはできません。
まとめると、現代マスターズの勝負は飛距離プラス“適応力の競争”へ完全にシフトしたといえます。
球筋そのものの優劣を論じるよりも、“いつ・どこで・どの高さで・どれだけ曲げるか”をリアルタイムに最適化できる選手が、栄光のグリーンジャケットにもっとも近い存在になる。
これが2つの AI が導き出した、2020年代マスターズを攻略する核心的な結論です。
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